同じコンテンツを、PCサイト、スマートフォンサイト、携帯サイトに展開する際、表示領域が異なるため、レイアウトやナビゲーションを工夫するのは当たり前ですが、スマートフォンは画面サイズ以外に、操作性が考慮のポイントになりそうです。
指で直感的に、表示領域の拡大/縮小ができるので、広告やナビゲーションなど、コンテンツを読むのに余分な要素をカットできます。商用ブログやポータルサイト系の読み物は、広告が表示されたり、そわそわする要素が多くて記事に集中出来ないことがあります。延々とループされるテレビCMのような広告だと、ブラウザサイズを調整したり、テキストエディタに記事をコピー&ペーストして読むこともありました。
またスクロールが簡単なので、ページ送りが自分の感覚とマッチしていると思います。PCではマウスのホイールが実装されたときは大変便利になったと感じましたが、MacBook のスライドパットを使い始めて、サイトを閲覧する際にはマウスより使いやすいことが実感できました。
さらに、スマートフォンでは画面上を指でスライドさせる操作が、本を読んでいる感覚に近くて、メールや記事を読むには親和性がよいのではと感じています。
携帯(ガラケー)サイトも表示領域の制限で、テキストのみの記事が多いのですが、スクロールさせる操作感や不自然な半角文字に慣れることができず(ケータイ小説はどうしても読む気にはなれませんでしたが慣れかもしれません)、いまだに外出時の非常手段程度にしか利用していません。
少し前までスマートフォンは移動中にチェックするデバイスとして利用していましたが、最近では自宅のリビングでメールをチェックしたり、ブラウザで調べ物も行うようになりました。
スマートフォンの出現で、Flashなどリッチコンテンツのあり方も見直しされていますし、これからもインターフェイスも進化していくはずなので、制作に関わる人間として、情報を伝えるベストプラクティスを模索しつづけることが大切と思います。