仕事に限らず、他人から理解を得られないときがあります。
理解してもらう努力をするのは当然ですが、根本的に価値観が違っている場合は、理解を得ることが難しい場合があります。(私の場合は、理解されないケースが多い自覚があります(笑))
特に、Web制作においては、最初からクライアントの理解を得られないことがあると思います。完成のイメージができてない、または完成後の影響度について想像が追いつかないことがあるからです。
クライアントによかれ、だったり、認識違いによる双方のリスクヘッジのために、制作前に理解を得ようとするのは当たり前なのですが、しつこくやると「ガツガツしている」とか、理解できないことへのストレスからネガティブな印象を持たれて、後の進行に影響を及ぼすことがあります。
「説明責任」という言葉があり、説明することは大事なのですが、理解を得るのとは別のことだと思います。双方、納得できるのが理想の状態ですが、必ずしも実現できるとは限りません。
Web制作の例で考えてみると、「SEO対策に最適なサイト構築」という命題があった場合、本来であればHTML構造も重要で、記述の順序についても、事前の理解が必要です。なぜなら、SEO対策は検索エンジンに依存する部分があり、恒久的な対策は難しく、実施範囲やその効果について理解を得られないと、クレームがくることが予想されるからです。また、外部対策を得意とするベンダーと内部対策を得意とするベンダーではアプローチが異なり、クライアントの担当者が余程勉強していない限り、すべてを理解してもらうことは難しいです。
あとは、実質的に工数の問題があると思います。説明して納得してもらうのも工数が掛かるのですが、営業行為として認めてくれないケースもあります。継続的に運用案件や改修案件をいただくことがあるので、状況により判断する必要があります。
いろいろな状況がある前提なのですが、理解を得られず煮詰まるほど苦しい時があります。
プロジェクトを進めることができなかったり、煮詰まりすぎて精神や体調にまで影響を及ぼす場合は、対処策を考えないと自滅してしまいます。
以下のように考えてみます。
「なぜ理解されないんだろう?」
これは考えても無駄かも。理解されないんだから。自分なりにやり尽くした感があれば、先には進まない事が多いです。
「理解を得ると何が嬉しいか?」
理解された先に何が待っているのか考えてみます。よく考えると、自己顕示欲だったり自己満足だったりすることがあります。
相手にとって価値がない(と信じている)ことは、理解する努力をしてくれないことも多いです。
「どこまで理解される必要があるか?」
大切なポイントです。通常の状態でも100%の理解を得るのはそもそも困難です。
なぜ理解をして欲しいのか、が明確になれば、どこまで理解されると支障がないのか線引きが見えてくるはずです。
理解されないとリスクが大きい場合は、プロジェクトを止めたり、案件そのものを辞退する必要もあります。
「いつまでに理解を得る必要があるのか?」
理解してもらう為には、共通の経験が必要だと思っています。
まず独自でやってみて、計画的に情報を小出しにして、段階的に理解を得るのがよいかもしれません。
時間が解決してくれることもありますし、拒絶された場合は、最終的に理解を得られなくても、実現できることもあります。
まとめると、理解を得たい側が、理解を得る行為の価値を判断して、完成時、完成後の影響度がイメージすることが重要です。
以下、煮詰まった時の対処方法について、キーワードをピックアップします。
煮詰まった状況を打開するには多角的に検討する必要があり、以下に含まれるネガティブな単語はあくまで推奨ではありません。
それぞれの行為を行ったときに、どのような結果になるのか想像できることが大事だと思います。
・コミュニケーションを深める
・説得する
・根気強く説明する
・うまく説明する
・教育する
・手をかえる
・時間が解決するのを待つ
・妥協点を探る
・表面上、話をあわせる
・ごまかす
・諦める
・離れる
・無視する
・そっとしておく
・他のことをする